高齢者のお通じに関する悩み

高齢の方がお通じの具合が悪くなる傾向というのは確かにあります。
年をとると、体全体の機能が低下します。
もちろん筋力も衰えるでしょう。
筋力、特に腹筋が衰えると、直腸に溜まったウンチを押し出すことが難しくなります。
どんどんウンチは溜まりますから、押し出す力がもっと必要なのに、なかなか出ない、出せない状況が続くと、慢性的な便秘症状の原因になってしまいます。
更に、薬などを服用している場合は、薬の種類や組み合わせによっては体内の水分量が少なくなることもありますので、ウンチの水分自体も少なくなり、ウンチが硬くなることがあるようです。
硬いウンチは腸内に停滞しやすくなりますから、便秘を悪化させる原因になりやすいのです。
医療機関ではその点も考慮して、薬の処方が行われることが多いと思いますが、お通じが悪くなりやすい状況であることは認識しておきましょう。
なぜなら、お通じ自体を感じにくくなっている可能性もあるからです。
高齢になって神経反応が低下すると、直腸にウンチが溜まって便意を促すサインが出ても、そのサインを感じないことがあるのです。
ですから、せっかく起こったお通じの機会を逃してしまうことがあるのです。
このことが続くと、便意を我慢しているのと同じ状況になりますから、便秘の原因になります。
また高齢者の寝たきりの問題は、お通じにも大きな影響を与えます。
寝たきりになることで、全身運度の機会が極端に減りますので、体力が低下すると同時に内蔵の動きも緩慢になります。
寝たきりの状態はウンチが自然に下へ下がることも阻害しますので、腸の動きの停滞に加えて更に便秘になり易い状態が作られてしまうのです。
またたとえお通じがあっても、寝たきりの場合は誰かの介助を必要とする場合も多く、介護者に迷惑にならないよう便意を我慢することも便秘を悪化させる一因です。
お通じの調子が悪いと、なんとも言えない不快感が伴いますから、いつも体調が悪い感じがしてきます。
そうなると、外出も億劫になったり、最悪の場合は生きていること自体が辛く感じられるかもしれません。
お通じとは死ぬまで付き合わなくてはなりません。
食物繊維の多い食品を意識して食べたり、軽い運動を心がけるなど、日々の小さな積み重ねで、心地よいお通じを維持できるように心がけましょう。